ライオンズがCSに弱い理由とは
こんばんは!マタンヌです!
V2したのにも関わらず、2年連続で日本シリーズに行けないという…
今回は客観的にCSに弱い理由を考察します
①戦力的問題
攻撃陣はチーム打率.265、総得点756点と断トツリーグNo.1の成績。本塁打もホークスに次ぐ174HR、134盗塁も圧巻で足技も使えるNPB最強打線といっても過言ではない。
しっかり機能すれば負ける要素はないです。
しかし、各打者がシーズン通りの打撃ができず繋がりを欠き、4試合で13得点。たとえ投手が踏ん張っていたとしても、勝てる数字ではありません。
続いて投手陣。リーグ断トツのチーム防御率4.35。本音は2軍でフォーム修正させたい投手や、まだ1軍レベルではない投手を学徒出陣のように登板させる厳しい状況でした。
しかもCS前に髙橋光成が怪我で離脱してしまうなど、不安しかない状態でした。
しかし、12勝を挙げたニールに加え、ホークスに相性の良い十亀や今井:松本:本田などのローテを守った投手がシーズン終盤から更なる成長を見せていただけに、少し戦える様相もありました。
しかし終わってみればニール以外、責任イニングの「5回」すら投げられない不甲斐ないピッチング。ご自慢の(笑)平井もシーズン中の過労によるものなのか、明らかに本来の投球ではありませんでした。
②フロントの問題
「戦力的問題」と項目を分けましたが、
投手力が圧倒的に劣っている大きな要因はフロントの姿勢にあると思います。
今年はフロントはどうでしょうか?
オフの投手補強はドラフト組に加えて、交流戦終盤からエース級の働きをしたニール、年齢的に未知数すぎる内海、素材すぎる廖任磊のみ。
ニールは大当たりでしたが、内海は結局1軍で1試合も投げられず、廖任磊は序盤の数試合投げて以降2軍暮らしが続き、結局リリースされてしまうなど散々…
昨年は、シーズン中にヒースやマーティンというリリーフの柱になる投手を獲得し、10年ぶりの優勝を語るには欠かせない存在となるピッチャーで、最高の補強でした。
今年も平井頼りになっていたリリーフや明らかに安定しない先発陣に、シーズン途中の補強があると思いきや、まさかの無し。
シーズンは何とか乗り切りましたが、
CSでガタがくるのも当然でしょう。
1軍である程度投げられるピッチャーを1枚でも用意していれば、このような状況は回避できたはずです。
そしてドラフト方針。
渡辺GMが大絶賛して指名に至った「超絶ロマン枠」が現時点で戦力に至っていないことです。2016年ドラフト2位の中塚は2軍で結果を残すものの、白鴎大時代から懸念されていた制球難が改善されず未だ戦力になれず。2014年ドラフト2位の川越も、即戦力と期待されながら2軍で結果を残せず結局打者転向と散々。
自軍の投手育成能力を自覚していなかったと考えざるを得ません。結果論ではありますが、チームに大きな意味を成す「ドラフト2位」という枠をチーム状況を考えて、即戦力に枠を割いていれば、今のチーム状況も違ったでしょう。
最後に欲を言えば、外野手の補強ですね。
若手外野陣が伸び悩んでるという状況で、守備も怪しく打撃の期待度も低い木村やベテラン栗山を守備に就かせるなど、正直運用が厳しかったです。シーズン中盤から終盤にかけて外国人枠をフルに使ってなかったのなら、外野手の補強に枠を割いて欲しかった…と思ったりもしましたね。
③臨機応変が利かない首脳陣
これは更に長々となりそうなので、
シチュエーションだけ挙げておきます。
・初戦の1点ビハインド9回表の継投
・シーズン終盤活躍した國場をベンチ外
・リリーフ榎田という疑問に残る選択肢
・2点リード無死2塁バッター栗山でバント
など他にも沢山あります。
まとめ
長々と振り返ってきましたが、来季へ向けて大きな課題が待ち受けていますね。
いくらCSで勝てなくても、ライオンズというチームを応援することには変わらないので、
来年こそはファンの為にもまずは日本一への切符を勝ち取って欲しいものです!
CSファイナルステージ第1戦を振り返る
[結果]西武 4 - 8 ホークス
勝:甲斐野 敗:平井 HR:グラシアル(7回裏)
[戦評]西武1勝のアドバンテージで迎えた第1戦。ニールが初回から松田にタイムリーを浴び2点を先行される厳しい展開。反撃したいライオンズは3回裏、ツーアウトから中村外崎の連続タイムリーで勝ち越しに成功。6回裏にも1点を追加するいい流れで終盤を迎えるも、7回表にリリースの支柱・平井、平良で勝ち越しを許し、9回表には榎田が誤算で勝負あり。CS初戦を落とし、1勝1敗となった。
[個人的な疑問①]9回1点ビハインドの継投だ。CS初戦という絶対に落とせないゲームで、榎田を投入。榎田は今季開幕前のコンディション不良による調整不足のせいか、防御率6.52と大不振。そして登板試合は全部スターター。CSのリリーフ序列で考えてもB級リリーフと言わざるを得ない。裏の攻撃でサヨナラ勝ちできる打線の力、1点差という事を考えたらリリーフ陣でNo.1の安定感があって守護神の増田が適切だったのではないか?
[個人的な疑問②]1点リードで迎えた8回表に平井が招いたピンチで平良が長谷川にレフト前を許し、同点に追いつかれた後の場面。
2死1.3塁で迎えたグラシアルに対する初球。平良が投じた低めのスライダーを森くんが後逸。これで勝ち越しを許してしまった。見る限りサインミスでもなさそうで、森にはグローブではなく体でストッピングして欲しかったと言わざるを得ないボールだった。ゲーム展開を考えれば尚更で、色んな評論家から「No.1キャッチャーは甲斐」と言われるのはこのようなツメの甘さが大きな要因だろう。「捕手」としてさらなる高みを目指して欲しい。
[個人的な疑問③]無死から山川にタイムリーツーベースが出て2点リードになった直後の場面。無死ランナー2塁で迎えた栗山の打席。ピッチャー陣を考えると追加点が欲しい展開だ。辻監督はそこでバントを選択。その後の木村金子にタイムリーor犠牲フライを期待しての決断だったのだろうか。しかし木村は犠牲フライする打てず、金子も倒れて結果追加点はならず。栗山ヒッティングで「タイムリー」「チャンス拡大」に期待した方が可能性として高かったのでは?と思える場面だった。
長々と語らせてもらいましたが、普段から短期決戦のような采配をしている工藤監督()と、臨機応変が効かない辻監督の采配の差が大きく出てしまったゲームだったのではないかと思います。
次回の更新も宜しくお願いします!
コメントお待ちしております!
#マタンヌのライオンズ戦評